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◇こだわりのショップをセレクト!◇

Free Design / フリーデザイン 店長 樋熊敏亨さん


 お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
 …そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。
 
  『大人のためのデザイン雑貨店』をコンセプトに、世界各国から“使いやすさ”と“デザイン”にこだわった雑貨をセレクトしている東京・吉祥寺のお店「Free Design(フリーデザイン)」。店名は“自由な発想で生活をデザインする”ことを表している。売り場には北欧、ヨーロッパ、アメリカ、日本など様々な国で生まれた製品が並び、あたかも“大人のおもちゃ箱”を覗くような楽しさにあふれている。
 フリーデザインの樋熊敏亨店長は、2名の仲間とともに8年前にこのお店を始めた。「自分たちのフィルターを通して選んだ、誰が見ても“イイ!”と思えるものをお客様に向けて発信しています。インテリア、ステーショナリー、テーブルウェア、ファッション雑貨など、分野や国別にはこだわらずに、暮らしを豊かにしてくれるような使いやすいものを品揃えしています」と樋熊店長は語る。 
 お店のお客様は女性が6.5割、男性が3.5割。最近は女性に支持される雑貨店が多いが、フリーデザインには女性のみならず、カップルや夫婦の方も多く訪れ、男性の来店比率も高い。男性も女性も一緒に楽しめる売り場となっている。

●使うシーンをイメージできる売り場を目指す

 売り場づくりでは「まず“自分が好き”という観点で品揃えを行い、それをお客様にお勧めします。商品のカテゴリーによって売り場をジャンル分けし、ある程度まとめながら様々に組合せて陳列します。商品には必ずPOPをつけ、ブランド名・特徴・価格を表記する。商品を実際に手にとって見て頂くことがご購入につながります」と言う。
 品揃えの回転の頻度は速く、週に何十種という商品を入れ替える。そうすることで「何か新しいものがありそうだ」というワクワク感をお客様が抱いてくれるそうだ。売り場では新品とヴィンテージ品を織り交ぜ多彩なアイテムを展開し、ジャンルは多彩だが品揃えは多すぎず少なすぎず、とてもバランスの良いイメージを受ける。商品数は1000SKUを越えているが、売り場の隅々にまで来店者の目線に立った親切さと気配りが感じられる。
 フリーデザインでは自社Webサイトでオンライン商品販売も行い、そちらも人気が高い。「Webと実店舗の相乗効果は大変高いですね。Webサイトでは全国の方々に商品を見て頂き、それがきっかけとなって遠方からもお店に足を運んで頂けます。実店舗の売り場では商品で世界観を生み出し、使うシーンやライフスタイルをイメージして頂くようにしています」と語る。
 売り場のカラーや雰囲気も、世の中の動きに応じて少しずつ変化させている。最近では日本産のモノの良さを強く感じるそうだ。「ギフト・ショーの会場で九谷焼の食器と出会い、“日本のモノを取り入れるべきだ”というヒントを得て品揃えに加えたところ、たいへん好評を得ています。実際に手でつくられた製品には作り手の“思い”が感じられますね」と言う。自らの感性で選んだアイテムを提案し、これからもお客様と一緒に成長し続けていきたい、と語ってくれた。


▲九谷焼の製品は若者にも人気。日本の製品の良さを積極的に提案しているそうだ


▲お店にいらした方に、いつでも「何か新しいものがありそう」というワクワク感を感じてもらいたいと語る


▲商品には必ずPOPをつけ、ブランド名・特徴・価格を表記する


▲2階に入店する東京・吉祥寺の「Free Design (フリーデザイン)」。ショーウィンドーが通りからも目立つ

Free Design / フリーデザイン

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0422-21-2070
http://www.freedesign.jp/

株式会社シーアンドサイン

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