HOME > 2014年9月号 こだわりのショップをセレクト

「暮らしを旅する」お店。つくり手の顔が見える商品が並ぶ
amco culture & journey



お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。


東京・日本橋馬喰町にある「amco culture & journey」(アムコ カルチャー&ジャーニー)は、日本各地の「暮らしを旅する」お店だ。売り場には実際にスタッフが旅をしながら仕入れた作家の手仕事による器、暮らしの道具、日用の雑貨や、民芸品、食品などが並ぶ。「品揃えは、いわゆる“バイイング”をするという目線でなく、旅をする中で出会ったモノ、見つけたモノを選ぶようにしています」と、同店を運営する(株)スクーデリア代表取締役の前田義生さんは語る。商品をセレクトする基準は、「懐かしく安心感があり、日本人の感覚になじむもの。そして食品であれば、人の手で素材や製法にこだわって丁寧につくられたものですね」と前田さんは言う。

あわただしく忙しい現代だからこそ、忘れたくない想いや郷愁、そして懐かしく美しい暮らしが大切になる。それらを店舗という空間で丁寧に伝えているのが「アムコ カルチャー&ジャーニー」だ。同社マネージャーの瀬上昌子さんは「商品を通じて、これからも残していきたい文化やものを大切にする心をお伝えしたい。そして、世の中でまだ発掘されていないモノなどもご紹介していきたいと思います」と語る。

売り場では全国各地の地域をテーマにした販売企画展も店頭のスペースで開催している。「商品を販売する時に、その背景や作り手のこだわり、地域の文化などを説明することが大事です。また、お客様もそうしたお話に興味を持って下さいますね」と同社アムコ事業部 店舗マネージャーの水杉江里さんは言う。

同店では、店頭企画展と連動して全国各地を旅した様子を紹介するリトルプレス(雑誌)の「RND_輪土 rindo」」を出版し、売り場でも販売し好評を得ている。また店舗の2階の「ギャラリー編ム庫」では企画展示やワークショップなど、工夫を凝らした催事を定期的に行っている。

旅をして出会った“つくり手の顔が見える”モノ。それらを通して「アムコ カルチャー&ジャーニー」では、日々の暮らしのなかにある大切なことを伝え続けている。


▲アフリカの珍しい生地を使用して作られた扇子


▲作家の手仕事による、あたたかみのある器や暮らしの道具


▲遊び心のある樹脂のボタン。店頭で開催された作品展から


▲国内・国外を問わず、素材にこだわった製品を扱う


中央が(株)スクーデリア 代表取締役/art director 前田義生さん
右が同社 manager/editor&writer 瀬上昌子さん
左が同社アムコ事業部店舗マネージャー 水杉江里さん

amco culture & journey(アムコ カルチャー&ジャーニー)

〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町 2-3-3 アムコビル
tel. 050-3344-1399
http://www.amco-cj.jp