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◇こだわりのショップをセレクト!◇
自然の素材とものづくりの良さにこだわったお店jokogumo(よこぐも)オーナー 小池梨江さん


 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
 
新しさと伝統が入り交じり様々な要素が溶け合う街、東京の神楽坂。とある坂の入り口にさりげなく佇むお店、そこが「jokogumo(よこぐも)」だ。もともと雑貨が好きで、また旅好きだったオーナーの小池梨江さんが、雑貨を扱うWebショップをはじめたのが「jokogumo」の始まり。その後、商品のファンの「実物を売り場で見たい」という声に応じて、この神楽坂で自然の素材にこだわった商品を扱うお店としてスタート。4年前に売り場を拡張し、現在の場所に移転している。

◆売り場から、良いものを長く使うヒントを

みずから全国の産地を訪ね、仕入れる品物を選ぶ小池さん。商品を仕入れる基準は「自然素材」にこだわった「からだに優しい」商品。そして和・洋を問わず、どんなくらしのスタイルにもなじむものを選んでいる。かつて、故郷で起きた産業廃棄等の環境問題に心を痛めていた小池さんは、雑貨と出会う旅をする中で、「エコロジー」や「良いものを長く使うこと」の大切さに気づき「お店を通じて何ができるだろうか」と考えたという。「お客様には売り場で、ものづくりの背景やつくられた土地のくらしにも、関心を持って頂けるとうれしいと思います」と語る。

◆神楽坂でものづくりの良さにふれて欲しい

「jokogumo」店内の什器や内装には木が多く使われており、ナチュラルな温かさで家の中でくつろいでいる様な雰囲気をかもし出している。お店の中央の什器では、季節に応じた催事などを行い、売り場は作家の作品を集めた棚や定番品を並べたコーナーなど、バラエティに富む構成となっている。来店層は30~40代の女性をメインに、子ども連れの夫婦やシニア、若い男性など幅広い。アジアや欧米からの訪日観光客の来店も増え、工芸やクラフトなどお気に入りの品を購入されるそうだ。「神楽坂の街を訪ねられた方、そして近隣に住む方に、気軽にここに寄って頂き、ものづくりの良さに出会って欲しいと思います」と小池さんは語ってくれた。


▲竹製のカゴ、小鹿田(おんた)焼きの食器、ガラスの器など、手作りの技が生きるアイテム。


▲品物は、作り手の方のくらしや作業のペースを大切にし、お客様に入荷時期を待って頂くこともあるという


▲自然素材にこだわった布ものや衣料、ショールやソックス等の品々


▲珈琲・紅茶、生姜糖などの食品やちょっとした文具なども揃えている


▲ナチュラルで瀟洒な佇まいのお店「jokogumo」


▲坂の上にあるオープン当初のお店は「うえぐも」の店名で、作家の商品展やイベント等を開催している(『afforrdance 革鞄/革小物展』より)

くらしの知恵と道具 jokogumo(よこぐも)

〒162-0816 東京都新宿区白銀町 1-6 1F
TEL. 03-5228-3997
http://jokogumo.jp