HOME > 2016年9月号 こだわりのショップをセレクト

時代や世界を超えて届けたいモノを集めたセレクトショップ
NEWOLD STOCK


 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

東京の下町、蔵前にある「NEWOLD STOCK」は、デザインオフィス「オトギデザインズ」が運営するアトリエ&セレクトショップ。オリジナルアイテムの他にアンティーク雑貨、作家ものの製品、ヴィンテージのアクセサリー、アート関連の書籍なども揃えている。
先人の知恵が込められた“おとぎ話”のように、時代や世界を超えた“想い”を大切に、モノとコトを発信しているオトギデザインズ。「NEWOLD STOCK」の売り場にはライフスタイルの提案につながるような、こだわりのある品々が並ぶ。「機能性や便利さを求めたものを扱うのではなく、古き良きものを大切に見極めて、あたたかさを残しながら新しい形で届けたいと思います」と語るオトギデザインズ主宰・アートディレクターの森岡聡介さん。その想いが売り場を訪れた人に伝わる空間となっている。

◆モノの持つ良さを、お客様に共感して頂く

売り場のオープンは金、土、日で、いわば週末だけの小さな“隠れ家セレクトショップ”といえる。かつて隅田川の屋形船の船宿として使われていた古いビルの3階には、ゆったりとした心地よい空間が広がる。「路面店等での一過性のお客様には伝わりにくい、モノの持つあたたかさやモノづくりの背景、ストーリーをお伝えしたいですね。お客様が商品に思い入れを持って下さると嬉しいです」とマネージャーの蔵野由紀子さんはいう。
流行にとらわれず、新・旧を分けずに様々な製品を提案し、モノの持つ良さや面白さを、訪れた人に共感して頂く。モノを売るというよりも、“想い”が伝わるお店。「NEWOLD STOCK」にはそんな空気が流れている。
「古さと新しさがほどよく混在する街、蔵前の界隈の散歩がてらに、“変わったお店だな”“何か面白そう”と思って、立ち寄って頂ければと思います」(森岡さん)


▲「NEWOLD STOCK」オトギデザインズ主宰 森岡聡介さん(右)、蔵野由紀子さん(左)


▲古き良きものを見極めて、あたたかさを残しながら新しい形で届けたいという


▲月替わりの特集コーナー。取材月の7月は多肉植物を特集


▲大手製靴メーカー、アキレスと協同製作した“大人のうわばき”「いろばき」。


▲好評を博しているビンテージのアクセサリー。生活が楽しくなる、使う人の心に沁みるアイテムを提案


▲手書きのPOPでは商品の詳細と背景を細かく説明。日本のモノづくりの良さを感じてもらいたいと語る


▲活版印刷を用いたユニークな紙製のアクセサリー。職人さんの技を生かしつつ、そこに新たな“想い”を加えてプロダクトを作る


▲アート・ディレクターである森岡さんとインテリアショップ店長の経験を持つ蔵野さんが、内装も自ら手掛けている

「NEWOLD STOCK」のある街「蔵前」とは?

 
昔ながらの東京の良さと新しい文化がミックスしている東京都台東区・蔵前。毎月第一土曜日には、季節に合わせた イベント「月イチ蔵前」が開催されている。地域のお店やものづくりに関わる場所をまわりながら街歩きを楽しめる。(「NEWOLD STOCK」も参加)

NEWOLD STOCK

〒111-0051 東京都台東区蔵前2-15-6 寺輪ビル3F
TEL. 03-5829-8160
http://www.newold.tokyo
  open. 金・土・日 12:00 - 18:00