HOME > 2016年11月号 こだわりの売り場をReport!

日々の暮らしの中で輝く「手仕事」と「ものづくり」を紹介!
松屋銀座 「銀座・手仕事直売所」


 

訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんな売り場の催事を訪ねた。


 毎日の暮らしの中で「ものづくり」の良さがいま見直されるなか、全国各地の作家やクラフトマン、職人、デザイナーたちが銀座に一堂に集結!
 東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて、「銀座・手仕事直売所」が9月28日(水)~10月3日(月)に開催された。今年8年目となる今回も、北海道から沖縄までの全国から選ばれた腕利きのクラフトマン、職人、デザイナー、小規模工場の作り手たちが出展。木工、竹細工・工芸、陶磁器、漆器、鋳物、革製品、布製品、籐製品、和紙、アクセサリー、古家具など多彩な分野にわたる品々が集まった。
 丁寧な手仕事の数々を、来店者が手にとって確かめられるこのイベント。毎回訪れるファンの方々も多く、今回も会場はおおいに賑わいを呈していた。

◆製品のつくり手とお客様が触れ合える売り場を実現

 来場される層は女性がメインだが、土・日曜はファミリー層も多く訪れ、近年は男性のお客様も増えている。リピーターの方に加えて新たなお客様も多く、売上げは毎回順調に伸びている。
 この「銀座・手仕事直売所」の企画・実行を行う(株)松屋 銀座本店バイヤーの松田日奈子さんは、「催事の一番のポイントは、やはり製品のつくり手の方とお客様がじかに触れ合えるところです。ものづくりやその背景の話を聞かれ、その実演を見て楽しまれながら、ご購入頂くケースが多いです」と語る。製品の良さをお客様にじっくりと訴求できる工夫を施し、詰め込み型の売り場にならない様に配慮しているという。既存の出展者を大事にしながら、新規の出展も少しずつ増やしている。
 “手仕事の魅力”を伝えることを目指し、松屋銀座が長年注力しているこの企画催事。その人気はすっかり定着し、またさらなる新しいファンも増えている。


▲国産の素材を用いた家具や木工品など、暮らしの中で輝き続けるすぐれた「ものづくり」を紹介(工房イサド/埼玉県)


▲仕切りや台の配置で、出展者が展示する製品数を増やす工夫も施された


▲製品づくりの実演が見やすく展開され、大きな好評を博した。い草でつくるかご「いかご」づくりの実演(須浪亨商店/岡山県)


▲曲線やにじみのある「スリップウェア」は、他の陶器とは異なる美しく不思議な模様が魅力(山口和声/三重県)


▲会場内の新企画『二日市』では、個性あふれるつくり手を、2日間ずつの期間限定で紹介


▲展示では什器等を活用し、製品の世界観をうまく表現するアイデアが随所で図られた

松屋銀座 「銀座・手仕事直売所」

(松屋銀座8階イベントスクエア他 9/28(水)~10/3(月))
〒104-8130  東京都中央区銀座 3-6-1
TEL. 03-3567-1211(大代表)
http://www.matsuya.com