HOME > 2017年6月号 A DESIGN&LIFE PROJECT

◇レトロな街で異彩を放つライフスタイルショップ◇
A DESIGN&LIFE PROJECT


 

布地や乾物、漢方薬などの食品を手頃な価格で購入できる台湾随一の問屋街ディーホアジェ(迪化街)。お茶やカラスミを買い求める日本人観光客にもお馴染みのエリアである。そんな布地屋が軒を連ねる中に突如として現れるA DESIGN&LIFE PROJECTは約1年半前にデザイン会社がオープンしたライフスタイルショップだ。


元々はグラフィックデザインや商品のブランディングなどをメインに請け負っていたが、生地や縫製、使いやすさなど全てにこだわり抜いたオリジナルバッグブランド

「PAPER&GRID」の製作を機にショップをオープン。バッグに加え、当初はインポートのヴィンテージアイテムやノーブランドのクラシックなアイテムを取り揃えた。バッグから始まったオリジナル商品はバイヤー経験もあるSmallさんのノウハウを生かし、マグ、お皿などの食器や鉄のフライパンなどのキッチン用品、インテリア雑貨から帽子、ステーショナリーに至るまで様々なジャンルに広がり、今や店全体の70%がオリジナル商品となった。


「デザインとライフは同一のものです。見た目が良くても毎日使えないと意味がない。機能的で手頃な価格、毎日使いたくなるものを意識しています」と語るアートディレクターのShiboさんの言葉どおり、商品はどれも毎日使い込むほどに味がでそうなものばかり。売れ筋のスタッキングボックスや金網のバスケットは小さなアパートやオフィスでもセンスよく効率的に物を収納できるので日本の住空間にも役立ちそうだ。

オリジナル商品は卸にも対応でき、すでに日本企業との商談も進んでいるそう。近い将来には手ごろなアメリカンスタイルのコーヒーショップもオープンしたいと語るShiboさん。彼らの視点は常に消費者に寄り添っている。


▲店内の様子


▲ショップを始めるきっかけとなったオリジナルバッグ


▲店の約7割を占めるオリジナル商品


▲商品を入れているビンテージの箱なども全て販売可能


オーナーのShiboさん(右)とSmallさん(左)