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1690年(元禄3年)創業の卸問屋、丹波屋が手掛ける銘店
「丹波屋栃木銘店」で、栃木の更なる魅力、再発見!


 
 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店に注目し、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
創業江戸元禄3年、300年を超える歴史を持つ卸問屋である丹波屋(東京日本橋・横山町)。同社が手掛けている「丹波屋栃木銘店」が、栃木の魅力を発信する新しいスーベニアショップとして注目を集め、活況を呈している。JR宇都宮駅ビルパセオ2階に2017年3月にオープンした同店では、丹波屋が企画したオリジナル商品を中心に販売している。商品分野は、益子焼、栃木レザー(革製品)、食器、布製品、アパレル、生活雑貨、食品まで幅広い。

 丹波屋 企画開発室室長の林和央さんは、同店の展開にあたって「ここでしか手に入らない、“栃木ならではの魅力”ある商品作りを目指しました。地元の良いものや本物を探すなかで、地域のつくり手の方や企業様とのたくさんの出会いがあり、新しい商品開発につながっています」と語る。
 
■工芸品、雑貨…。つくり手や企業ととともに取り組む商品開発!
 
売場には新鮮な魅力を持った栃木発の商品が多彩に並ぶ。歴史のある焼物の産地・益子の窯元との取り組みで生み出されたカラフルな「益子焼」の食器や、その素材を生かした雑貨やアクセサリーなどは、伝統の技と斬新なアイデアが見事にマッチし大きな注目を集めている。地域の皮革職人が創り出す高品質な「栃木レザー」を用いた生活雑貨、地域の老舗文具店とコラボした栃木レザーアイテム、地元の自家焙煎コーヒー店と協業した製品など、品目の分野・種類は多岐にわたる。「地域の良さを多くの方に知って頂きたいのはもちろんですが、地元の方々に愛される商品を生み出していきたいと思います」と林さんはいう。
 
■地域とともに作る、新タイプのスーベニアショップ
 
同店の取り組みは、地域の中にいるとなかなか気づかない良さを、外部からの視点で発見し、歴史や伝統を現代と融合させ新たな魅力として発信するものといえよう。商品の販売は宇都宮の店舗にとどまらず、地域のリゾート施設での常設展開、また各種イベントでの出店、さらに東京駅をはじめ関東圏の商業施設での催事販売なども実現している。地域性を追求し、地元の人とともに作りだす「丹波屋栃木銘店」の商品は、今の時代に合った新しいタイプのお土産ともいえるようだ。


▲JR宇都宮駅ビルパセオ2階の「丹波屋栃木銘店」。栃木の新しいスーベニアショップとして誕生した


▲栃木の魅力を再発見し、広く発信する。地元の人に愛される店を目指している


▲栃木県の伝統工芸品、益子焼の窯元である㈲大塚幸内商店(折越窯)とともに作り出した、陶片を使用したアクセサリー


▲栃木県の老舗文具店である「上野文具」と「丹波屋栃木銘店」のコラボレーションで、オリジナル商品を開発し販売を展開している


▲宇都宮市の自家焙煎珈琲のお店「かめとかめ」にて商品を販売。オリジナルパッケージのコーヒーも製作した


▲栃木県日光市川治温泉にある温泉旅館「星野リゾート 界 川治」の売場で商品を常設展開している

商品開発の事例、商品展開の事例

 
◆益子焼の窯元さんと「丹波屋栃木銘店」との取り組み
○栃木県の伝統工芸品、益子焼の窯元である(有)大塚幸内商店(折越窯)とともに作り出した「益子焼マグカップ」や、陶片を使用したアクセサリーなど。店舗の売場では“カプセルトイ”でしか手に入らない、小さな本物の益子焼も展開し好評を得ている。
 
◆地域のメーカーや店舗とのコラボレーション
○創業120余年、栃木県の老舗文具店である「上野文具」と「丹波屋栃木銘店」のコラボレーションにより、オリジナルの商品を開発し販売を展開している。
○宇都宮市の自家焙煎珈琲のお店「かめとかめ」にて商品を販売。オリジナルパッケージのコーヒーも製作した。
 
◆県内及び首都圏での「丹波屋栃木銘店」商品展開
○栃木県日光市川治温泉の温泉旅館「星野リゾート 界 川治」の売場にて商品を常設展開している。オリジナル商品をメインに栃木ならではの逸品もセレクト。
○東京都内の駅の商業施設、埼玉県大宮市や川口市等の商業施設での出張販売を展開。ワークショップ等も開催し好評を得ている。

【お問合せ】
丹波屋株式会社 企画開発室 林

TEL. 03-3661-2111
http://www.tanbaya1690.co.jp