HOME > 2018年4月号 こだわりのショップをセレクト

「書く楽しさ」と「文房具の楽しさ」を伝えるお店
カキモリ 店主 株式会社ほたか 代表取締役 広瀬琢磨さん


 
 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
スマホやPC、ITが盛んな現代では、日常で文字や文章の手書きする機会が減りつつある。そんななか、書くことの楽しさをさまざまな形で伝えてくれるお店、それが「カキモリ」だ。2010年に東京台東区にオープンし、書くことや文房具の楽しさに触れられる体験型のお店として、多くの人に支持を広げてきた。
昨年の11月、それまでの店舗からほど近い台東区三筋に移転した店舗には、ゆったりとした配置で豊富なアイテムが見やすく並べられている。売場とイベントスペースを併せた広さは約40坪で、以前に比べて約3倍程の広さとなった。「売場では対面販売を基本に、お客様とのコミュニケーションを大切にしています」と、カキモリを展開する株式会社ほたか 代表取締役の広瀬琢磨さんはいう。
同店の人気の「オーダーノート」は、お客様がパーツを自分で選び、店内で製本できるサービス。店内の壁面にはパーツや用具が種類豊富に並ぶ。各パーツは地元の職人さんの手により生み出されている。
木の質感を生かした店内の什器では、ノート類、万年筆、レターセット、文房具、文具雑貨などを多彩に提案。スタッフが使い心地にこだわり、“お客様に使って頂きたいもの”をセレクトしている。オリジナル商品とセレクト商品の比率は約半々ほどとなっている。
文具好きの人のみならず、幅広い層の方が来店される同店。地元や国内に加えて、欧米やアジアほかの海外からもSNSやネットの情報などをもとに、多くの方が訪れる。今回の新店舗ではインバウンドの需要もさらに増えているそうだ。
「文房具を選ぶ面白さや、オーダーノートでの自分らしさの追求、スタッフとのコミュニケーションなど、商品を買うだけではなく、いろんな楽しみ方をして頂ければと思います」(広瀬さん)


▲書くことや文房具の楽しさに触れられる体験型のお店。昨年の11月、台東区三筋に移転してきた


▲売場では対面販売を基本に、コミュニケーションを大切にしている。壁面にはパーツや用具が種類豊富に並ぶ


▲「オーダーノート」は、表紙や中紙、留め具など豊富なパーツから選んでオリジナルのノートが作れる


▲同店の人気商品、ITO BINDERYのドローイングパッド。書いたり、描いたり、自由に使える


▲欧米からの来店者に人気の高いガラスペンは、価格1万円~5万円ほど。手前は金属製鉛筆型のボールペン。ともに手づくりの技が光る逸品


▲壁面には多種多様な万年筆が並ぶ。手書きによる丁寧な説明もあり、自分に合ったものを探せる


▲店内奥のイベントスペースでは、さまざまな催しを企画・実施している。取材時は人気雑貨店のPOP-UPイベントを開催中


▲鉛筆やボールペンなど、書く楽しさを生み出すアイテムもバリエーション豊かに提案

■カキモリの他の店舗

 
カキモリ〈高崎〉 
〒370-0849 群馬県高崎市八島町46-1 高崎オーパ 6F
TEL. 050-1746-9407
 
inkstand by kakimori
〒111-0051 台東区蔵前4-20-12 クラマエビル1F
TEL. 050-1744-8547
※オリジナルインクが作れるお店。
 
◎カキモリ〈蔵前〉の移転前の旧店舗は、新たな商品サービスを展開する新店舗として現在、準備進行中。

カキモリ〈蔵前店〉

〒111-0055 東京都台東区三筋1-6-2
TEL. 050-1744-8546
http://kakimori.com