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木の製品を見て触れて、選ぶ楽しさが味わえるお店
木の雑貨 Tree Nuts 店長
ツリーナッツ株式会社 代表 村山元紀さん


 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
東京・両国にあるお店「木の雑貨 Tree Nuts」。一歩、店内に入ると、木の香りと温かみのある色合いの雑貨や玩具が出むかえてくれる。食器や木のおもちゃ、知育用品、ゲーム、机上用品、インテリア雑貨、時計など、さまざまな木製の商品が多彩に並ぶ。
同店の店長、村山元紀さんは、材木専門店の4代目代表として長らく木材とつきあってきた。約20年前に木の雑貨のお店をはじめ、3年ほど前にこの両国に移転してきた。木の肌ざわりや温かさ、木目の美しさ、香りの良さなど、「もっと木の良さを味わって欲しい」という思いが、お店に込められている。
「売り場では、できるだけ“木の素地”が見える商品を扱っています」と語る。木には吸水性があり、室内の空気を調湿してくれるが、厚い塗装の製品ではこの良さが生かされないという。そうした木に関わる様々な知識や情報をわかりやすく伝えてくれている。

大人も楽しめる、木製のゲームや玩具が好評


売り場で好評なのは、子ども向けの木製のゲーム。アナログの木のゲームは、大人でも夢中になる人が多いそうだ。木のコマや知育玩具の時計なども人気。木製のコップなどの食器や、キーリング等のインテリア雑貨も好調で、ギフトにも喜ばれる。
売場の商品は、木目や色など一つひとつ異なるので、すべてが1点モノといえる。店内の照明には暖かみのある電球色を用い、素材の色が映えるように配慮している。「実際に見て触って確かめて、木のアイテムを選ぶ楽しさを体験して欲しいと思います。また、木の雑貨の販売と併せて、オーダー家具や、一枚板のテーブルなどの製作も受けたまわります。木のことなら何でも、お気軽にご相談下さい、」(村山店長)


▲子ども向けの木製のゲームや玩具が人気。相手の顔や表情を見ながら行うため、心が育つという。大人でも“ハマる”人が増えている


▲パスケースや名刺入れなど、木製では珍しいアイテムに人気がある。ギフトにもピッタリ!


▲保温性が良く軽くて割れない「木のマグカップ」が好評。削りや乾燥など、手づくりの技が生かされている


▲食器やキッチン用品のコーナー。カトラリーは子ども用、赤ちゃん用、また食べる食品に応じて多彩に用意している


▲「木材樹種見本」のコーナーでは、日本で需要の多い木材、52種類を展示。硬さや色の違いなどを手にとって確かめられる


▲世界の希少な材木、珍しい材木や、関連する道具などを集めて、お店の一画で展示し詳しく紹介している


▲お店の外観も、木の温かさや楽しさをかもし出している


▲売り場では、できるだけ“木の素地”が見える商品を扱っているという

■「木の雑貨 Tree Nuts」は「木材の小さな博物館」

 
東京都墨田区では地域の優れた産業と生産品、ものづくりの素晴しさを広める「すみだ3M(スリーエム)運動」を展開中。この中の、優れた職人技や珍しいコレクションを紹介する「小さな博物館」運動に、「木の雑貨 Tree Nuts」が「木材の小さな博物館」として参加している。

木の雑貨 Tree Nuts

〒130-0021 東京都墨田区緑1-9-6
TEL. 03-5638-2705
http://tree-nuts.com