HOME > 2018年11月号 こだわりの売場をReport!

暮らしの中で輝く「ものづくり」を紹介して10回目!
松屋銀座「第10回 銀座・手仕事直売所」


 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
……そんな売り場の催事を訪ねた。

 
日本全国各地の作家、クラフトマン、職人、デザイナーたちが、東京・銀座でそれぞれの手仕事を紹介する、松屋銀座の「銀座・手仕事直売所」。毎回多くの来場者を集める同店のこの人気の催事は、今回で10回目を迎えた。ものづくりの技が生きる逸品と出会い、暮らしの中に本物の良さを取り入れる提案型の売り場としてすっかり定着し、ファンの方々やリピーターのお客様が増え続けている。
今回は総参加数80以上の出展社・出展者の品々が出揃った。木工、木製工芸(かご、寄木細工等)、竹工芸、漆器、陶器、磁器、ストーンウェア、革製品、ステンレス・金属製品、ガラス製品、布製品(ニット、織物、染物等)、紙製品、文具、荒物雑貨、茶道具、アート、アクセサリー、ジュエリー等々、暮らしの隅々にまでわたる手仕事の品が一堂に結集し、多くの来場者で会場はつねに活況を呈していた。
 

製品の作り手との対話で「ものづくり」の温かみを暮らしに!

  
作り手とお客様が直に触れ合い、製品に込められた思いやその背景のストーリーを共有できる「対話型」売り場として、ライフスタイルのヒントを与えてくれるこの「銀座・手仕事直売所」。今回の特徴としては、「素材の良さを見直す、という世の中の風潮をさらに推し進め、自然の力や生命力が感じられる素材を用いた製品などを通じて、暮らしの中により“人間らしさ”を取り戻せるような提案を試みています」と㈱松屋 銀座本店バイヤーの松田日奈子さんは語る。
会場各所でのこうした提案に加えて、イベントやワークショップも多彩に開催。併せて出展社それぞれによる実演や、来場者が体験できる催事も随所で実施され、売り場を訪れた人が、手仕事とものづくりの醍醐味を体感できる空間となっていた。


▲素材の良さがそのまま伝わる、手仕事による製品が多彩に紹介された(木工/臼田健二氏)


▲世界の民族による、力強くプリミティブなテイストの木工品なども展示販売された(巧藝舎)


▲暮らしの中に優れた「ものづくり」による品々を取り入れる提案が、会場の随所でなされていた


▲創業明治8年の京都・開化堂。使いこむほどに味わいを増す茶筒の世界を紹介する「繋ぐ技とカタチ」のコーナー


▲盆栽(塩津植物研究所)と陶器の鉢(鈴木稔氏)のコラボレーション。見る人の心を“もてなす”逸品


▲使い勝手の良さが人気の荒物雑貨。町工場や農村の職人たちが作る素朴な日用品(松野屋)

10周年記念のトークイベントや、ワークショップも充実!

 
■「第10回 銀座・手仕事直売所」10周年記念トークイベント
○ クリス智子氏 × <スタジオ木瓜>日野朋子氏「手仕事のたのしみ・手仕事のある暮らし」
○ 明治大学准教授 哲学者 鞍田崇氏 “手仕事トーク”  ①<出西窯> 多々納真氏 ②<開化堂> 八木隆裕氏
 
■ワークショップ 
○ <TOKIIRO> 多肉植物の寄せ植え&リカバリーワークショップ 
○ <鈴木稔> 石膏型による盆栽鉢作り
○ <塩津植物研究所> 盆栽教室
○ <大與> 和ろうそくをつくるワークショップ
…ほか、多彩なワークショップや催事を開催。

松屋銀座「第10回 銀座・手仕事直売所」
(松屋銀座8階イベントスクエア  9/26(水)~10/2(火))

〒104-8130 東京都中央区銀座 3-6-1
TEL. 03-3567-1211(大代表)
http://www.matsuya.com