HOME > 2019年3月号 こだわりのショップをセレクト:だいどこ道具 ツチキリ

台所仕事が楽しくなる「暮らしの提案」のあるお店
だいどこ道具 ツチキリ

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
吉祥寺の住宅街にある「だいどこ道具 ツチキリ」。機能的で使い勝手が良く、しかも見た目の美しい、食まわりの道具やキッチン用品、台所道具を扱っている。
お店は、オーナーの土切敬子さんの住まいのリビングの一角を、2年前にリノベーションしてオープンした。通りに面した店舗は大きなガラスの扉で、入りやすい入り口。店舗の床は土間で、小上がり(一段高い場所)で住居のダイニングとキッチンが隣接している。
「お客様がキッチン用品を選ぶだけでなく、試せるお店を作りたいと思いました」と土切さんは言う。もともとの住まいの佇まいを生かしたつくりは、売り場に暮らしの温かさが伝わる雰囲気を醸し出している。
 

主婦の意見や情報が集まる、“住まいの空気感”が生きる売り場

 
「三鷹や吉祥寺の近隣の繁華街のお店では、なかなか出会えないものを選んで品揃えをしています」という土切さん。もともと、自分が使いやすい台所道具を、選んで買って試すのが好きだったという。機能と見た目のバランスのよいものをセレクトし、また使い方にも工夫を凝らして提案している。
商品はパッケージや値札をはずし、それぞれ1個ずつ並べて提案している。使う人がいつもそばに置いて、毎日、手で触れたくなるようなものばかりだ。オーナーの道具の蘊蓄に加え、主婦としての経験を生かした接客なので、来店者との会話もはずむ。オーナーとお客様、そしてお客様同士の情報や意見の交換の場にもなっており、売り場の商品を通して暮らしや料理にいろんなヒントを与えてくれるお店として親しまれている。


▲美濃焼や南部鉄器の箸置き、ひとりぶんの目玉焼きができる器、等々、こだわりのセレクトによる品揃え


▲文化鍋と蒸籠を組み合わせる提案など、オーナーの経験を活かした工夫を売り場でお伝えしている


▲店舗のすぐ横には住まいのダイニングやキッチンが。間仕切りの木材にもこだわり、つながりのある空間になっている


▲ステンレス製のボウルやカップ、茶器など。POPのカードで使い方のアイデアを説明している


▲ふたをお皿として使ったり、重ねて使用するなど、さまざまに工夫して楽しめるお皿


▲入り口は大きなガラスの扉で、通りに面しており、入りやすい雰囲気

■「ツチキリ」のある街「吉祥寺」とは?

「住んでみたい街ランキング」で常にトップクラスに位置する吉祥寺。ターミナルとして繁華街が広がる一方、豊かな自然の公園もあり、個性的なお店も多い。「ツチキリ」をはじめ、自分のライフスタイルに加えたい品がみつけられるお店と出会える街。

だいどこ道具 ツチキリ

 (オーナー:土切敬子さん)
 〒181-0001 東京都三鷹市井の頭 5-2-28
TEL. 0422-46-8759
https://www.facebook.com/daidoko.tsuchikiri/