HOME > 2019年5月号 こだわりのショップをセレクト:東京キッチュ 谷中店

コミュニケーションを生み出すきっかけグッズを提案
東京キッチュ 谷中店

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
ユニークな和雑貨を揃えたセレクトショップ「東京キッチュ 谷中店」。ありきたりの「和風」ではなく、工夫の凝らされた和の雑貨を多彩に揃えている。今の時代の生活者の心をとらえる、楽しいアイデアのある商品ばかりだ。「贈答用・ギフトに、また海外へのお土産として、会話やコミュニケーションのツールとなる様な商品を提案しています」とオーナーの松村みはるさんは語る。
2009年に本業のネットショップサイト構築の傍ら和雑貨のオンラインショップを立ち上げ、2016年10月に現在のお店を開いた。子どもから年配の方まで幅広い来店があり、ファミリーやカップルのお客様も多くみられる。谷中という土地柄から観光客にも人気で、お客様の約半分は外国人というが、同時に地域の方々の来店も多いそうだ。「日本の面白い文化を、国内そして国外の方々にお伝えしたい」とオーナーは語る。
 

新しさと古さを織り交ぜて、“今の日本”を売り場で発信

 
店内には、暮らしに彩りを添えてくれる“東京発”の製品や、こだわりの“メイド・イン・ジャパン”製品が並ぶ。置物などのインテリア雑貨、ユーモアあふれる文具や生活雑貨、和の素材にこだわった小物、子供の知育玩具にもなりそうな布製品、食卓に彩りを飾る器や食器など、品揃えの分野は多彩だ。商品をセレクトする基準は「ひと笑いあるもの」「人に贈りたくなるもの」。見本市や展示会を利用し、数多くの商品の中から“宝探し”をする様に選び出すという。 
また谷中店では古いものも織り交ぜつつ展開し、リユースや古いものの良さをお伝えできればと奮闘している。これだ!と思うものを手にされたお客様に、この先も大切にしてもらいたいと、里親におくり出すような気持ちで送り出している。大量消費の時代は終わって、この先の時代にあった“既にあるもの“を大切にする気持ちを応援したい、と同店では考えている。


▲日本の面白い文化を、日本のお客様にお伝えすることで、ひいてはそれが海外へも伝わってほしいと語る。(写真は「卯三郎こけし」他)


▲東京キッチュのオリジナル商品「畳名刺入れ」。群馬県の畳屋から素材を仕入れ、縫製した手づくりの製品。「畳ブックカバー」もある


▲アンティークアクセサリーにも力を入れている。綺麗なだけでなく、ちょっとひとひねりしたものが多い。中古品であるのにギフトとしても人気


▲日本の遊び心にあふれた「たい焼きポーチ」「魚ケース」(ペンケース)等々、ネットユーザーにも人気の“擬態シリーズ”が並ぶコーナー


▲花を活ける「鳴子こけし 一輪挿し」をはじめ、ユニークな和のテイストのアイテムが、日常に彩りを添えてくれる


▲伝統色のあるものから、明るくてポップなテイストのものまで、心を伝えるアイテムが揃う

■「東京キッチュ」のある街「谷中」とは?

古き良き下町の面影を残しつつ、新しい魅力や活気が生まれている台東区谷中。隣接する根津、千駄木とともに「谷根千」エリアと呼ばれ、趣きある街並みのなか歴史のある社寺をも多く、人情味あふれる人々との出会いもある。

東京キッチュ 谷中店

〒110-0001 東京都台東区谷中3-18-7
TEL. 070-2657-5222
http://www.tokyokitsch.com

(営業時間) 11:00am~6:00pm
(定休日) 火