HOME > 2019年8月号 こだわりのショップをセレクト

自分のお気に入りの品を探せる、隠れ家のようなお店
雑貨店「百水」

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
江戸のお屋敷町の名残を感じさせる、落ち着いた住宅街が広がる東京都文京区・千石。この街にある雑貨店「百水(ひゃくみず)」には、国内・国外から集めた多種多様な雑貨や、作家の手作りの一品ものなど、訪れた人の目と心をとらえる品々が集結する。デザインと遊び心にこだわった品揃えで、さまざまな場所から仕入れた商品が混在する売り場は、意外なマッチングの妙を醸し出す。店主の山﨑佳代さんの心の琴線に触れた、暮らしの雑貨や文具、アクセサリー、古道具などが不思議な調和でゆったりと並び、訪れた人が“お気に入り”を見つけられる空間となっている。「いろいろな国や地域の文化が垣間見えるような楽しさを、感じていただければ幸いです」と山﨑店主はいう。
 

雑貨の楽しさに加え、お客様と店主の語らいのある空間

 
築50年近い木造2階建てのアパートに居を構え、ちょっと“隠れ家的”な魅力のあるこのお店は、2011年6月にオープンした。山﨑店主が当時、画材店勤務のかたわら開業の夢をかなえるため、物件探しから壁や床の内装まで自分で行ったという。
商品を販売するだけでなく、お客様と対面して会話する事が好きという山﨑店主。店内の商品はお客様が手に取りやすいよう配慮されており、並べ方の配置や構図には、落ち着いた中にも楽しさが感じられ、美大出身の店主の感覚が活かされた売り場となっている。現在、会社勤めと両立してお店を運営し(開店は木~日・祝日)、自ら休暇を利用して海外での買付けも行う。扱う品目にはアンティークや古道具も多く、お店での販売に加えて蚤の市や催事にも積極的に参加しており、お店のファンも日々増えている。


▲デザインと色使いにこだわった使い勝手の良い商品を、お客様が手に取りやすいようにゆったりと配置している


▲地元在住の方をはじめハンドメイド作家の作品も多く取り扱う。店内には展示や催事用の貸スペースも用意している


▲売れ筋の商品はクロス・布もの。また器やキッチン雑貨など食まわりのアイテムがメインとなっている


▲椅子張り職人の手によるキノコのスツールは大好評! 受注製作の製品で、オーダーメイドも受付けている


▲取材時には、先日店主が台湾で仕入れてきた雑貨や文具等の商品を、一堂に集めて販売。色彩も形も多種多彩!


▲売り場では本も取り扱っている。古書から新作のコミックまで、ジャンルの範囲は幅広い


▲アンティークの棚を用いた什器にも趣きがある。文具から食器まで、暮らしの楽しさを幅広く伝えてくれる


▲異国情緒が楽しいカラフルな色彩の商品は、思わず手に取ってみたくなる

■「百水」のある街「千石」とは?

江戸時代から広がる山手のお屋敷町「千石」。一橋徳川家のお屋敷跡の緑地や、緑豊かな公園が点在する。周囲は落ち着いた住宅街が広がる静かな環境ながら、山手線内の便利な立地であるのも特徴。

雑貨・古道具・本のお店 雑貨店「百水」

〒112-0011 東京都文京区千石4-46-7 千石アパート201
TEL. 03-6912-1450
https://hyakumizu.jimdo.com/

【営業日】
木・金  18:00~20:00/土・日・祝  12:00~19:00