HOME > 2019年9月号 こだわりのショップをセレクト

シンプルで機能的、リーズナブルな製品と出会えるお店
days < オフィス・デイズ >

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
東京・高円寺にあるステーショナリーと日用雑貨のお店「days<オフィス・デイズ>」。ドイツ、スイス、北欧などヨーロッパ製の筆記具が充実し、併せて国内の紙製品、作家ものまで、デザインが良く機能性の高い製品を豊富に取り揃えている。
店主の松岡晋也さんが、建築系の企業での製品デザインの仕事から脱サラし、ここにお店をオープンさせたのが2008年。「ドイツのブランド“ラミー”好きが嵩じて」の開業だと語る。
扱う製品のテイストは、あまり甘過ぎず、派手過ぎないものだが、輸入文具等は、各国のお国柄が現れるようなカラフルなものも多い。商品をセレクトする基準としては、「極力、他の大型店等には無い様なもの」を選んでいるという。なかなか出会えないデッドストック品なども扱っており、来店された方が、面白いものやお気に入りのものを探して買える売り場となっている。
 

売り場を訪れた人が、自分の目でモノの良さを確かめられる

 
アイテムの価格帯は、概してリーズナブル。理由のある価格で販売するのが基本のスタンスで、安く仕入れたら安価で販売し、高額なアイテムはその理由をお伝えする。売り場の陳列は、過度に商品分類やジャンル分けがなされておらず、店主の選んだ製品の良さがストレートに目に入ってくる。流行商品や話題の商品等は、あまり扱っていない。
高円寺という場所がら、幅広い層の来店があり、来店数としては女性がとても多いが、お店の固定ファンの男性客もいる。女性に好評なのは紙製品、男性に受けるのは軸もの(筆記用具)が多いそうだ。
道具としての製品が本来持っている機能的な美しさや面白さを、売り場で伝えてくれる「days」。今後はステーショナリー・雑貨に加えて、キッチン用品や裁縫道具なども広げたいという。「購入されて実際に使って頂ける道具を扱いたいですね」と店主は語っている。


▲飲食店等で用いた食材の什器を加工・再利用して使用。味のある文字のデザインをそのまま生かしている


▲堅牢で無骨なドイツ製、ポップな感覚のスイス製、色づかいの良い北欧製など、お国柄によるさまざまな個性がある


▲機能性に優れ、デザインの美しい製品の良さを際立たせるようなディスプレイを心がけている


▲日本国内の製品は紙モノが多く、女性のお客に好評だという。POPはパソコンで製作して、一つずつ丁寧に説明する


▲スチレンボードや紙、木などで店主が手作りした什器。建築にたとえれば「什器は建物、商品は家具」になる、という


▲人気上昇中の国内のイラストレーターの作品をはじめ、雑貨類も好評。地域のギャラリーと連動した展開なども行う

■「days<オフィス・デイズ>」のある街「高円寺」とは?

都心からのアクセスが良い高円寺。活気溢れる商店街、飲食店、古着屋を巡る人々で賑わう。ギャラリーやフリースペースなどアートやデザインを楽しめる場所も多く、自分だけの“ワンアンドオンリー”探しも楽しめる。

days < オフィス・デイズ >

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-56-5 コーポ奥田103号
TEL. 03-5848-4272
http://www.days-st.com/

【営業時間】
13:00~20:00
【定休日】
火・水