HOME > 2019年10月号 こだわりのショップをセレクト:“日本のモノの良さ”と“作り手の心“が伝わるお店 katakana

“日本のモノの良さ”と“作り手の心“が伝わるお店
katakana - カタカナ 代表
株式会社タンケン社 代表取締役社長 河野 純一さん

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
東京都世田谷区の自由が丘駅にほど近い場所にある「katakana - カタカナ」。私たちの身の回りにある、“日本の良いもの”を扱うセレクトショップで、お店のコンセプトは「日本のカッコイイを集めたお土産やさん」。モノ自体の使いやすさや、モノが持つストーリーや背景のある商品に注目し、伝統工芸品から新しい商品まで柔軟に取り入れている。
地域に根ざしたお店として今年で9年となる「katakana」。品揃えは多彩だが、洋服や靴など身の回りの用品雑貨が、特にお客様に支持されている。「セレクトの基準は、私たちが一番欲しいもの、身につけたいものとしているので、あまり流行には左右されませんが、今の時代の風がきちんと入ってくるように心がけています」と、同店を運営する(株)タンケン社代表取締役社長の河野純一さんはいう。
 

●売り場の商品は鮮度が大切。売り場で作り手の心を伝え、想いを伝える

 
売り場の品揃えでは、「やはりお客様を“ワクワクさせたい”“びっくりさせたい”という思いがあります」と河野さんはいう。お客様、特にリピーターの方や顧客の方々にいかに喜んで頂けるか。そこに心を配るようにして以来、売上が堅調に推移しているそうだ。万人向けではなく、そうした絞り込んだセレクトの品揃えには、新たに共感される新しいお客様が増えるという。売り場の商品を通じて、心のつながりが広がっているようだ。
お店のスタッフとお客様の会話の中で、商品の特徴に加えて作り手や商品の作られ方など、ものづくりの背景を「伝える」ことがもっとも重要だという河野さん。スタッフそれぞれが自ら、商品への探究心や興味を深めていけるような環境づくりを心がけている。
今の日本を軽やかに伝えてくれるお店「katakana」。作り手の想いの伝わる、鮮度の高い商品を提案している。それはモノにとどまらない、お客様への“心のギフト”であるといえよう。


▲2週間の会期で、メイン催事を入替えで行う。取材時は、福岡・八女のおしゃれな“もんぺ”を販売する「うなぎの寝床 もんぺ展」を開催中


▲河野店長たちがコツコツと探した全国各地の良いものを売り場で提案。今の日本を軽やかに伝えてくれるお店


▲店舗のある世田谷区、隣接する目黒区に住む顧客の方も多く訪れる。お客様の商品を見る目は厳しいが、リピーターとなる方が多いそうだ


▲「お店は鮮度が大切」と語る河野店長。お客様が来店された時に常に変化があるように心がけ、催事等で頻繁に店の表情を変えるという


▲店舗の横にある「マルシェスペース」では催事販売や実演、体験会などを実施。作り手と使い手(お客様)が垣根なく話ができる場所だ


▲店舗は東急線自由が丘駅南口から徒歩4分。メインストリートから少し入った通りにある

■「katakana」のある街「自由が丘」とは?

かつては「東京の中で訪ねたい街」上位の常連だった自由が丘。「近年は大企業のアンテナショップ等も多くなり、少し街の個性や魅力が薄まっていますが、まだまだ伝えたい魅力がたくさんある街です」と河野さんは語る。

katakana - カタカナ

〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-20-21 第一ワチビル1F
TEL. 03-5731-0919
http://katakana-net.com

営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休