HOME > 2019年12月号 こだわりのショップをセレクト

木の素材に囲まれ、“好きな暮らし”を思い描けるカフェ
WOODWORK Welcome COFFEE

 

お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。

 
無垢の木の家具に座り、木の香りの広がる空間でゆっくりとコーヒーを楽しめる『WOODWORK Welcome COFFEE』。東京・御徒町に自社工房を持つ家具ブランド『WOODWORK』の店内に併設されたこのカフェで、落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができる。
厳選された無垢の木を使った家具を扱う『WOODWORK』の製品は、同社の職人の手により地下の自社工房で製作され、販売されている。明治時代に創業した材木店をルーツに持ち、店舗は25年以上の歴史を持つ。 『Welcome COFFEE』はその家具や工房・職人と、お客様をつなぐ場として、2017年に誕生した。「“カフェ、家具の店舗、工房”という要素を併せ持つ環境で、木の素材の良さを味わって頂ける場づくりをめざしています」と『WOODWORK』店長の齊藤梓さんはいう。
 

木材や家具についてお客様とスタッフ、職人が共に語れる

 
店内ではハンドドリップコーヒーやエスプレッソを、バリスタが一杯ずつ淹れてくれる。イベントや季節限定メニューでは、木の香り(ナラ材など)を生かしたブレンドコーヒーや、自家製コーラを用いたハイボールなど、ユニークなメニューが多い。「家具や木、季節にちなんだメニューを意識しています」と『WOODWORK Welcome COFFEE』バリスタの滑川京子さんはいう。
「カフェはお客様とスタッフ、そして時に職人とが一緒に語り合える場として、『WOODWORK』の入り口としての役割を担ってくれています」という齊藤店長。店内の家具の配置は、ベビーカーを引いたお客様でもゆったり歩けるように配置されており、エリアではカフェで使うカップや器等も販売している。「お客様がコーヒーを飲みながら、“木の良さ”を体感できるカフェであれば良いなと思っています」と滑川さんも語る。家具の魅力とコーヒーの美味しさ、そしてその素材の良さを知る...そんな時間が楽しめるお店となっている。


▲家具の材料であるナラ材を、加工して仕上げる課程をグラデーションにしたカフェの壁面。無垢材にこだわり、木の成り立ちと魅力を伝える


▲(左)株式会社エフドットメイカー WOODWORK店長 齊藤 梓さん
(右)WOODWORK Welcome COFFEE バリスタ 滑川京子さん


▲WOODWORKの製品スタッキングスツール「スタック」。材質はナラ材で、クリアオイル塗装と白木塗装から選べる


▲家具の素材となる木材の一つ、メープル材に因み、カフェではメープルラテをメープル材のコースターでお出ししている


▲店内の家具の配置は、ベビーカーを引いたお客様でもゆったり歩けるように配置されている


▲店内に展示する家具に座って、コーヒーが楽しめる。「ご自分の暮らしのシーンをイメージして味わって欲しい」というバリスタの滑川さん


▲『WOODWORK』の入口部分の『Welcome COFFEE』は、お客様と家具、工房、職人とをつなぐ架け橋となっている


▲木製製品が暮らしにあると、心がとても休まるもの。大きなガラス張りのウィンドーの向こうには、落ち着いた街のたたずまいが広がる

■「WOODWORK Welcome COFFEE」のある街「御徒町」とは?

東京・台東区台東の界隈は江戸の昔より“御徒町”と呼ばれ、現在も「ものづくりの街」として知られている。お店のウィンドーの向いに見える明るく穏やかな御徒町公園は、江戸の伊予大洲藩・加藤家の上屋敷の跡地。

WOODWORK Welcome COFFEE

〒110-0016 東京都台東区台東4-14-8 1階
WOODWORK ウッドワーク
TEL.03-3833-2797
https://woodwork.co.jp/

◎カフェ 営業時間
月・木・金・土・日 10:30~18:00(17:30 L.O.)
※火・水曜全休 + その他不定休