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◇こだわりのショップをセレクト!◇
売り場を通して「楽しさ」を拡げる
山田文具店 オーナー 山田麻美さん






お店を訪れた人が、自分のライフスタイルを見つけられる
…そんなお店を訪ね、お店作り・売り場作りについて伺った。





東京・三鷹にある山田文具店は、“文具を愛する人のための、雑貨セレクトショップ”。オーナーの山田麻美さんがセレクトした文具を扱うこのお店には、どこか懐かしくて新しい…そんな“ストーリーのある”商品をはじめ、個性的なアイテムが揃う。たとえば、図書館グッズや手で削る鉛筆用ナイフなど、かつて学校で使ったモノ、老舗メーカーのノート、遊び心あふれるデザイン文具、エキゾチックな色使いの輸入雑貨など、文具好きなら思わず心躍るような品揃えだ。 「品質」「価格」「デザイン」のバランスの良いもので、マニアックすぎず、また逆に新しすぎないものがセレクトされている。

◆子ども連れでも、男性一人でも立ち寄れる店

お客様の層は30代~60代と幅広い。年齢・男女を問わず、夫婦で訪れても男性ひとりで入店しても楽しめる。三鷹の地元の方々がメインだが、遠方から訪ねられる方も増えている。
自身の主婦としての経験から「お子さん連れの主婦の方でも、気軽に立ち寄れる店にしたかった」という山田さん。接客の際にもただモノを売るだけでなく、商品の説明などお客さまとの会話を大切にしているという。同店の商品は、買う時も楽しくまた買った後には周りの人との会話もはずむ。

◆文具好きが高じて自分の店を立ち上げる

かつて山田さんは、1999年に三鷹で「デイリーズ」という雑貨・家具のセレクトショップの立ち上げに加わり、その後7年間にわたって勤務。2008年7月に、かねてより好きだった文房具をメインに扱う自分の店を始めた。「お客様に“楽しい”と思ってもらえる店づくりを目指しました」と山田さんは語る。
売り場では商品を詰め込みすぎず、いろいろな商品をよく見て頂けるように、ゆとりを持って並べている。ロングセラーとして人の心をとらえる商品、コンスタントに売れるアイテムも取り揃えているのが同店の特徴だ。
売り場の隣には自家焙煎珈琲店が併設されており、購入した文具を使いながら珈琲も楽しめる。

◆地元の三鷹の街を盛り立てる試みを続ける

山田文具店ではネット販売も行っており、売上げも好調だが、「まずはお店に足を運んでもらえる工夫をしたい」と山田さんはいう。売り場の平台ではイベントを頻繁に行っており、今後は「作家もの」の商品にも力を入れていくそうだ。
前述のデイリーズの関連である、三鷹近辺に散在する異業種の仲間のお店とともに、定期的なマーケットやイベントにも参加。売り場を通して「楽しさ」を拡げ、三鷹の街を盛り上げる試みを続けている。


▲跳び箱型の小物入れやチョーク、カルタなどワクワクする品揃え


▲どこか懐かしくて、新しい...そんなアイテムを揃えている


▲商品をじっくりと見てもらえる、ゆとりを持ったディスプレイ


▲マニアックすぎないもの、また新しすぎないものをセレクト

山田文具店

〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-38-4 三鷹産業プラザ1階
TEL. 0422-38-8689
http://yamadastationery.jp